音楽の海を旅していると、時に心を鷲掴みにするアーティストに出会います。今回私が出会ったのはGabriels。彼らの音楽は「レトロ・フューチャーなヴィンテージ・ソウル・サウンド」と形容されるほど、古き良き時代のエッセンスを感じさせつつ、新しさも感じる独自性を持っています。仕事中、ふと耳を奪われるそのサウンドは、ゴスペルの深みまで含んだ魂の震えるようなもの。Gabrielsの魅力を一言で表すならば、それは「時間を超越した新しいソウルの形」。その音の旅を、あなたもぜひ体験してみてください。
お気に入りから始まる音楽探し
久々に趣味嗜好にドンピシャのアーティストを発見した。発見したと言っても、音楽好きな方なら知っている人も多いのであろうか。Gabriels(ガブリエルズ=正しく英語で発音すればゲイブリエルズ)である。
ここ最近はYouTubeでファッション方面の情報収集をしていたが、それも飽きたので、もう一度音楽を聴き始めている。私が何か新しいことを始めるときのスタイルは、そのジャンルの中で自分に刺さる固有名詞を一つ見つけて、そこから派生する言葉をまた拾って紡いでいくというもの。グラミー賞のメイン部門以外から引っ張ってきたり、本屋でニッチな音楽雑誌を開いて探してみたり、パリ/ミラノ/ロンドンなどのランウェイで掛かっている音を調べてみたり、切り口はさまざま。
今回のGabrielsは、Apple MusicにてTuxedoから始まった関連音楽を聴きまくる旅の過程で見つけた。
聴きまくると言っても、音に100%の神経を向けているわけではなく、仕事中にひたすら垂れ流しているだけなのだが、その仕事中に「これいい」と思ったものがこれだった。他のことに大半の意識を割いているにも関わらず琴線に引っかかるものだ。そりゃドンピシャなはずだ。
レトロ・フューチャーなヴィンテージ・ソウル・サウンド
GabrielsでGoogle検索をかけてみると、音楽系メディアに掲載されているプロフィール記事が出てくる。そこに彼の音楽性を表す言葉として「レトロ・フューチャーなヴィンテージ・ソウル・サウンド」という文句が出てくるのだが、これがまさに言い得て妙というか、よく言語化したなという感じなのだ。
一番最初に聞いたとき、映画『エルヴィス』の冒頭で出てくるブラックミュージックが頭をよぎるような感覚だったのだが、聞いているうちに何かわからないけど新しい感じがして、最終的にこの繊細な美声の虜になってしまう。
たまにゴスペルっぽさが入ってくる感じも好き。
ぜひ聞いて欲しい。